計算機やPCの電卓には、数値を一時的に保存し再利用できる「メモリ機能」が備わっています。しかし「MC」「M+」「M-」「MR」「MS」などのボタンの意味や使い方がわからず、活用できていない人も多いのではないでしょうか?

メモリ機能を使えば複雑な計算を効率よく行い、手計算のミスを防ぐことができます。本記事ではPC電卓や一般的な計算機のメモリ機能(MC, M+, M-, MR, MS)の役割と具体的な使い方を画像付きでわかりやすく解説します!

使い方

使い方のイメージは下記となります。
※「C」(クリア)と「MC」(メモリクリア)を押下してすべてクリアしておく

  1. まずひとつ計算をして「=」で答えを出す
  2. 「M+」「M-」「MS」を押下してメモリに格納する
  3. そのまま次の計算をして「=」で答えを出す
  4. 「M+」「M-」を押下してメモリに格納されていたひとつ前の計算結果に対して足したり引いたりする
  5. 「MR」(メモリリコール)でメモリに格納されている計算結果を表示する

※ボタンを押し間違えた場合は「CE」(クリアエントリー)で表示されている数値のみを消去して、打ち直すことができます

メモリ機能を活用するメリット

  • 途中の計算結果を保存できる
    →手書きメモが不要になる
  • 一時的な値の保存・加算が簡単
    →複雑な計算のミスが減る

電卓の記号一覧

以下にメモリ機能と代表的な記号の役割をまとめました。

ボタン機能
C(クリア)メモリー以外すべてクリア
MC(メモリクリア)メモリーをクリア
M+(メモリプラス)表示されている数字をメモリーに足す
M-(メモリマイナス)表示されている数字をメモリーから引く
MR(メモリリコール)メモリーの中身を表示する
MS(メモリストア)表示している数字をメモリーに保存する
CE(クリアエントリー)表示されている数値のみを消去する

※操作前にC(クリア)とMC(メモリクリア)を押下してすべてクリアしておきます

Windows10での操作となります

※ウィンドウを広げてメモリ欄を表示しておくと便利です

電卓のメモリ欄の表示

「M+」「MR」の使用例

例1

100 × 3 + 50 × 2 = 400

ボタンの押す順番

100 × 3 = 「M+」 50 × 2 = 「M+」 「MR」
→400と表示される

STEP1
「100 × 3 =」を押下して「300」を算出します
数字300
STEP2
「M+」を押下して「300」をメモリに足します
メモリに300を足す
STEP3
そのまま「50 × 2 =」を押下して「100」を算出します
100を算出
STEP4
「M+」を押下するとメモリに格納されていた「300」と「100」が足され「400」となり再度メモリに格納されます
100と300が足され400となる
STEP5
MR(メモリリコール)を押下するとメモリに格納されていた「400」が表示されます
メモリーリコールし400が表示される

「M+」「M-」「MR」の使用例

例2

100 × 3 - 50 × 2 = 200

ボタンの押す順番

100 × 3 = 「M+」 50 × 2 = 「M-」 「MR」
→200と表示される

STEP1
「100 × 3 =」を押下して「300」を算出します
数字300を算出
STEP2
一度「M+」を押下して「300」をメモリに足します
メモリに300を格納する
STEP3
そのまま「50 × 2 =」を押下して「100」を算出します
100を算出
STEP4
「Mを押下するとメモリに格納されていた「300」から「100」が引かれ「200」となり再度メモリに格納されます
300から100が引かれ200となる
STEP5
MR(メモリリコール)を押下するとメモリに格納されていた「200」が表示されます
メモリーリコールし200が表示される

「M-」「MR」の使用例

例3

-100 × 3 - 50 × 2 = -400

ボタンの押す順番

100 × 3 = 「M-」 50 × 2 = 「M-」 「MR」
→-400と表示される

STEP1
「100 × 3 =」を押下して「300」を算出します
数字300を算出
STEP2
「Mを押下して「マイナス300」としてメモリに格納します
メモリに-300を格納する
STEP3
そのまま「50 × 2 =」を押下して「100」を算出します
100を算出
STEP4
「Mを押下するとメモリに格納されていた「300」から更に「100」が引かれ400」となり再度メモリに格納されます
-300から100が引かれ-400となる
STEP5
MR(メモリリコール)を押下するとメモリに格納されていた「400」が表示されます
メモリーリコールし-400が表示される

MS」「CE」「M-」「MR」の使用例

例4

1000 - 100 × 3 - 50 × 2 = 600

ボタンの押す順番

1000 「MS」 「CE」 100 × 3 = 「M-」 50 × 2 = 「M-」 「MR」
→600と表示される

STEP1
「1000」を打ち込みます
1000を表示
STEP2
「MS」(メモリストア)を押下して「1000」をメモリに格納します
メモリーストア
STEP3
「CE」(クリアエントリー)を押下して表示されている数値のみを消去します
表示の1000を0にした。
STEP4
そのまま「100 × 3 =」を押下して「300」を算出します
300を算出
STEP5
「Mー」を押下するとメモリに格納されていた「1000」から「300」が引かれ「700」となり再度メモリに格納されます
1000から300が引かれ700となる
STEP6
そのまま「50 × 2 =」を押下して「100」を算出します
100を算出
STEP7
「Mー」を押下するとメモリに格納されていた「700」から「100」が引かれ「600」となり再度メモリに格納されます
700から100が引かれ600となる
STEP8
MR(メモリリコール)を押下するとメモリに格納されていた「600」が表示されます
メモリーリコールし600が表示される

まとめ

メモリ機能はいかがでしたでしょうか。メモリ機能を使用すると途中の数値を保持しながら作業を行うことが可能です。メモリ機能を活用し、計算の効率を向上させ日々の生活を楽にしていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!