リモート接続でサーバーにアクセスする際に欠かせないのが「SSH」ですが、その中でも公開鍵認証は安全性の高い接続手段として多くの現場で使われています。
この記事では、Windowsユーザーに人気のターミナルソフト「Tera Term」を使って、「SSH」で通信する際に必要となるSSH鍵を生成する方法を紹介いたします!
そもそもSSHとは?
SSH(Secure Shell)とは、暗号化された安全な通信を提供するプロトコル(コンピュータ同士でやりとりするために定められた手順のこと)で、主にリモートでサーバーに接続する際に使われます。
IDとパスワードでの認証に比べて安全性が高く、特に公開鍵認証方式はセキュリティの面でも信頼性が高いため広く利用されています。
※公開鍵認証方式:「秘密鍵」と「公開鍵」の2つの鍵を用いて認証を行う方式のことです
SSH鍵を生成する前に準備するもの
事前に、SSHで接続を可能とするツール「Tera Term」を自身のPCにインストールしておく必要があります。
Tera Termのインストール方法について、くわしく解説した記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
Tera Termの「設定」からSSH鍵を生成する方法
Tera Termを使って、設定メニュー経由でSSH鍵を生成する方法を説明します。
1.Tera Termを起動する
Tera Termを起動します。サーバーへ接続する必要はありません。※ポップ画面が表示される場合「キャンセル」を選択してください

2.「設定」→「SSH鍵生成…」を選択
上部メニューから「設定」を選択、表示された一覧の中から「SSH鍵生成…」を選択します。

3.SSH鍵生成用のウィンドウが開く
SSH鍵生成の設定を行うための画面が開きます。

4.鍵の種類とビット数を選び「生成」を押下
「鍵の種類」と「ビット数」を設定して「生成」を押下します。
- 鍵の種類:
→通常は「RSA」か「ED25519」を選びます(ED25519は新しくて高速、安全)。
- ビット数:
→RSAの場合は2048ビット以上が推奨されています(4096ビットならさらに安全)
→ED25519の場合はデフォルト(256)となります

5.パスフレーズを設定(任意)
「鍵のパスフレーズ」欄が入力できようになるので任意のパスフレーズ(パスワード)を入力します。
下の「パスフレーズの確認」にも同じパスフレーズを入力します。
空欄でも次へ進めますが、セキュリティ強化のため入力しておくことが推奨されます。

6.秘密鍵と公開鍵を保存
「秘密鍵の保存」を押下すると「秘密鍵」のファイルが生成(作成)されるので任意のフォルダに保存します。※この時に先ほど入力したパスフレーズが付与される形となります。
- ファイル名→「id_rsa」「id_ed25519」
- この秘密鍵は絶対に他人に渡さないようにしてください

同様に「公開鍵の保存」を押下して「公開鍵」を保存します。
- ファイル名→「id_rsa.pub」「id_ed25519.pub」

SSH鍵の生成作業は以上で完了となります!
まとめ
今回の記事では、SSHを利用して安全にリモート接続でサーバーにアクセスする際に欠かせない、SSH鍵の生成方法についてご紹介しました。
Tera Term本体の設定メニューを使えば、初心者でも簡単にSSH鍵を生成することができ、公開鍵認証によってセキュアな接続を実現できます!
初めてSSH鍵を扱う方に少しでもお役立ていただければ幸いです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
