はじめに
皆さん、エクセル(Excel)を活用していますでしょうか?特に業務で効率を上げるには便利な操作や関数を使いこなすことが欠かせないかと思います。今回は私が実務で使用しているエクセルの操作を紹介したいと思います!
今後も「これは使える!」と思ったものを随時追加していく予定なので、ぜひチェックしてみてください!
1.テーブル化
「Ctrl + A」で値の入っている範囲を全選択
「Ctrl + T」 > 「OK」でテーブル化


・データの記載範囲をテーブル化することにより自動で色がつき視覚的に整理され、見やすくなる効果があります。また、自動的にフィルタ機能が付与されたり、行や列に新たな文字を記載すると自動的に範囲が拡張される効果もあります。
・関数も1つのセルに設定すると他のすべてのセルに自動的に反映されます。
・特別な理由がない限りテーブル化してデータの整理をしています!
2.SUM関数(合計の計算)
=SUM(範囲)
例:=SUM(A2:A6)
「Ctrl + A」で値の入っている範囲を全選択
「Alt + Shift + =」 で行、列の集計や合計を自動で計算

・指定したセル範囲の「数値」を合計してくれる関数です。
・ショートカットキー「Alt + Shift + =」で自動で算出してくれます。
・一つひとつセルに計算記号(=や+、-)を入れていくのは大変なので範囲選択「Ctrl + A」から「Alt + Shift + =」で一度に算出が便利です!
3.セルを結合(連結)して表示
=A2&B2
結合したいセルを「&」でつなげると結合した状態で表示できます!

=A2&” ”&B2
値と値の間にスペース(全角of半角)を挿入したい場合は「&” ”&」を入力すると設定できます
例:(田中 太郎)

・指定したセルとセルを結合して値をつなげた状態で表示させることができます。
・部署記号や識別記号にユーザーIDをつなげて表示させたい場合に使えます!
4.IF関数(値のチェック)
=IF(A2=B2,”〇”,”✖”)
・「A2=B2」は条件式となります。A2セルの値とB2セルの値が等しい時、となります。
・「”〇”,”✖”」は左が条件式が正しい際に表示する文字や記号、右は正しくなかった場合に表示させたい文字や記号の指定です。
・A2セルとB2セルを比較して等しい時は「〇」、等しくない時は「✖」が表示されます

・別々のファイルに存在するデータを横に並べて値が同じか確認したい場合などに使用しています!
・所属部署、名前、メールアドレス、建物名や地名などの確認に使えます!
=IF(A1<>””, “〇”, “”)
・指定したセルに「何かしら値」が入っているときに任意の文字や記号を表示させることができます
・「A1<>””」の意味は、「<>」は「等しくない」という意味で「A1のセルが「””」(空)ではないとき」となります
=IF(OR(B10<>””, C10<>””, D10<>””), “記入済”, “”)
・OR関数と併用して使用することも可能です
・3つのセルのうち一つでも何かしらの値が入っている時に「記入済」を表示させることができます

・値が入っているか確認したい列が複数行存在する場合に「OR関数と併用」して使用すると便利です!
・一列ずつフィルターから「空白セル」を選択して無記載の行を探すのは大変なので、一列追加しそこに今回の関数を投入して下までコピーして使用しています!
5.LEFT関数、FIND関数(ユーザーIDの抽出)
=LEFT(A2,FIND(“@”,A2)-1)
・LEFT関数にて「@」から左の文字列を抜き取る関数となります
・「FIND(“@”,A2)」でセルA2内の「@」マークの位置を特定して「-1」で一つ前の位置を計算しています
・結果(“@”マークより前の部分)を抽出できます

・メールアドレスの「@」より左側のユーザーIDを抽出する際に頻繁に使用しています!
・メールアドレス以外にも「15372-001」などで「-」より左側の数字だけ抽出する時などにも応用しています。
6.VLOOKUP関数
=VLOOKUP(E2, A2:C6, 2, FALSE)
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])
※[検索方法]は近似値(近い値)検索を行うかどうか。
「TRUE」が近似値(近い値)、「FALSE」が一致(完全一致)する値を検索できます
E2セルを指定してを範囲(A2:C6)から検索し、左から数えた列の値を返します
画像:E2セルに「商品ID列の”103″」を指定>範囲(A2:C6)から103がヒット>左から2列目の値”消しゴム”を返す

=VLOOKUP(E2, A2:C6, 2, FALSE)の列番号「2」を「3」に変更すれば左から3列の目の「価格」列の”50″の値を返してくれます

VLOOKUP関数の応用
=VLOOKUP(E2,$A$2:$C$6,2,FALSE)
・「$A$2:$C$6」のように「$マーク」を指定することによって「絶対参照」となり、数式をコピーした際に参照範囲が変化しないように固定が可能です
・数百、数千行と検索セルが多い場合に参照範囲がずれないように設定しています
=IFERROR(VLOOKUP(E2,‘シート名’!$A$2:$C$10,3,FALSE),”値無し“)
・「IFERROR」と別シートを指定を使用した関数です
・「IFERROR」は検索したい値が範囲内に「見つからなかった」場合、エラー表示ではなく指定した文字列「”値無し“」を返してくれます
・「‘シート名’!」のように、別シート名を指定することによって別シートの範囲も指定することが可能です
=IF(ISNA(VLOOKUP(E2,’シート名’!$A$2:$C$10,3,FALSE)),””,”〇”)
・VLOOKUPでヒットした値に対して「〇」をつける関数です
・ISNA関数は検索したい値が存在しなかった際の「エラー」を「TRUE」として返します
・IF関数で「TRUE」が返ってきたときは「””」(空白)を返し、検索したい値が存在したら「〇」を返すようにしています
検索値に「空白」が存在した場合、VLOOKUPは「空白」の値で検索範囲を検索する。検索範囲に「空白」が存在した場合、そのセルに対応する列番号の値が返さる
検索値が空白で検索範囲に空白が存在する場合、列番号の値が返され、結果として指定した文字列”値無し”が返らない可能性がある
一致する値が見つかり、対応する列番号の値が空白の場合、VLOOKUPは空白を返すが、Excelでは空白が「0」として表示されることがある。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
他にも調べてほしい操作・関数などがあればお気軽にお問い合わせフォームやエックスよりご連絡ください!
ご意見・ご感想もお待ちしております!