「Microsoft PowerToys」の「Shortcut Guide」は、Windowsのキーボードショートカットを簡単に確認できる便利な機能です!
よく使うショートカット一覧が画面に表示される便利な機能で、作業のスピードアップに貢献してくれます。
本記事では、このShortcut Guideの基本的な使い方から、機能の一覧、おすすめのショートカットキー(機能)、「アプリの除外」設定まで実践的に活用するためのポイントをわかりやすく解説します!
Microsoft PowerToysをインストール
「Shortcut Guide」を使用するには「Microsoft PowerToys」をインストールし機能を「オン」にしておく必要があります。

下記の記事でMicrosoft Storeより「Microsoft PowerToys」をインストール方法を詳しく解説していますので未インストール場合はぜひ、ご覧ください。
Shortcut Guideの表示
Win + Shift + /
「Win(Windowsキー) + Shift + /」を押下することで「Shortcut Guide」を表示させることができます。
メイン画面にオーバーレイする(かぶさる)形で表示されます。


※左クリックか「ESCキー」を押下すると解除されます。
「Win(Windowsキー)」と該当のキーを同時に(順番に)押下することで起動する機能の一覧を確認できます。

画面左側のガイド
Win + 十字キー
画面の左側に表示されるガイドを紹介します。

アプリ(ウィンドウ)を選択した状態で「Win(Windowsキー)」と任意の「十字キー」を押下することでウィンドウの最大化、左右にスナップ、最小化が行えるガイドが確認できます。
ボタン | 機能 | 説明 |
---|---|---|
Win + ↑ | 最大化 | ウィンドウを最大化で表示 |
Win + ← | 左にスナップ | 画面左側にモニターのちょうど半分のサイズで表示される ※複数ウィンドウを接続している場合、ウィンドウ間を移動 |
Win + ↓ | 最小化 | ウィンドウを最小化する |
Win + → | 右にスナップ | 画面右側にモニターのちょうど半分のサイズで表示される ※複数ウィンドウを接続している場合、ウィンドウ間を移動 |
特に便利な使用方法が左と右に1ずつアプリをスナップすることで、横並びに表示させる方法です!2つのアプリを画面のちょうど半分ずつに表示させることで、作業効率を上げることができます!
※エクセルを選択して「Win + ←」で左に表示、ワードを選択して「Win + →」で右に表示

画面右側のガイド
画面右側の一覧
画面の右側に表示されるガイドの一覧を紹介します。

ボタン | 機能 | 説明 |
---|---|---|
Win + A | Open Action Center | 画面右側に通知の一覧が開く |
Win + D | Display And hide the desktop | 押下すると画面上のすべてのウィンドウが非表示になる。もう一度押下すと再表示 |
Win + E | Open File Explorer | ファイルエクスプローラーが開く |
Win + G | Open Xbox Game Bar | Xboxのゲームバーが開く |
Win + H | Open Voice Typing | 音声入力が開く |
Win + I | Open Settings | Windowsの「設定」が開く |
Win + K | Open the Cast quick action | 画面右側に現在接続しているデバイスの一覧が開く |
Win + L | Lock your PC or switch accounts | ロック画面やアカウントを切り替え画面に遷移 |
Win + M | Minimize all windows | すべてのウィンドウを最小化する |
Win + R | Open Run dialog box | 「ファイル名を指定して実行」が開く |
Win + S | Open Search | Windowsの検索機能が開く |
Win + U | Open Accessibility settings | Windowsの設定の「簡単操作」が開く |
Win + X | Open Quick Link menu | 画面左にクイックリンクメニューが開く |
Win + V | Open clipboard history | クリップボード(コピー)の履歴が開く |
Win + , | Temporary peek at the desktop | 押下している間だけ、全てのウィンドウが非表示になりデスクトップ画面の表示になる |
Win + . | Open Emoji panel | 絵文字パネルが開く |
Win + Tab | Open Task View | タスクビューが開く 「新しいデスクトップ」を追加できる |
Win + PrtScn | Capture a screenshot | 画面のスクリーンショットを撮る |
Win + Ctrl + Enter | Open Narrator | 「ナレーター」が開く |
Win + +(-) | Zoom using magnifier | 「拡大鏡」が開く、「Win + +」で拡大し「Win + -」で縮小する |
Win + Ctrl + D | Add a virtual desktop | 仮想デスクトップが追加される。 「Win + Tab」から削除できる。 |
Win + Ctrl + ←(→) | Switch between virtual desktops | 仮想デスクトップを切り替える |
ボタン | 機能 | 説明 |
おすすめのショートカット(機能)!!
エンジニアの技術職の方や事務職の方など関係なく、すべての人に便利なおすすめのショートカットキー(機能)を5つご紹介します!※上記一覧で黄色で塗りつぶされている機能です。
ボタン | 説明 | |
---|---|---|
Win + D Win + M | Web会議などで、自分の画面を共有しなければならなくなった際に、即座に画面上のすべてのアプリを「非表示」にできます。 機密情報などを表示していた際に便利です。 | ![]() |
Win + L | オフィスや社内の休憩室、カフェなどで席を離れる際に即座にロック画面に遷移させることができます。 | ![]() |
Win + V | クリップボード(コピーや切り取り)の直近の履歴を最大25個まで確認することが出来ます。 十字キーの↑↓で移動し選択(エンターキー)やマウスで選択することで任意のファイルやアプリに貼り付けることができます。 | ![]() |
Win + Tab | 「タスクビュー」が開き、現在開いているアプリを確認することができます。複数モニターを接続している場合、モニターごとに確認できます。 たくさんのアプリを開いている際に便利で、任意のアプリの右上「×」より閉じたいウィンドウを閉じることができます。 | ![]() |
Win + PrtScn | 画面のスクリーンショットを撮ることができます。 取り急ぎ画面上の表示を保存しておきたい場合や、マニュアル作成時に便利となる機能です。 ペイントやパワーポイント、エクセルなどに貼り付け(Ctrl + V)し保存します。 | ![]() |
画面下側のガイド
数字と連動
画面の下側に表示されるガイドを紹介します。
数字より「タスクバー」にピン留めされているアプリと連動されている状態を確認できます。

「Win(Windowsキー)」と「数字のキー」を押下することで起動させることが出来ます。
画像の状態だと「Win + 4」でメモ帳、「Win + 9」で電卓が起動します。連続で押下することで表示、非表示を繰り返すこともできます。
また、タスクバー上でアプリをマウスで選択し、移動させることで、左から順に任意の順番(1~0のキー)に設定することができます。
よく使うアプリを左から10個まで登録しておくと便利です!
※4番と9番を入れ替えた場合

Shortcut Guideの設定
ダッシュボード画面より選択
Microsoft PowerToysのダッシュボード画面より「Shortcut Guide」を選択することで設定画面が開きます。


Shortcut Guideを有効化する
「Shortcut Guideを有効化する」よりオン・オフで機能の有効化を切り替えることができます。

アクティブ化の方法
Shortcut Guideを表示させる方法を2通り選択できます。
デフォルトでは「カスタムショートカット」となっており「Win + Shift + /」で表示する状態となっています。
もう一つが「Windowsキーを押したままにする」で、こちらに変更することWindowsキーを長押ししている間だけShortcut Guideが表示する設定に変更できます。


アクティブ化のショートカット
ここではショートカットキーをデフォルトの「Win + Shift + /」から変更することができます。

Windowsキー、Ctrl、Alt、またはShiftで始まる、ショートカットキーを押下し「保存」を選択すると変更できます。

アプリのテーマ
Shortcut Guideを表示させた際のオーバーレイの(かぶさる際の)色やアイコンの色などを変更することができます。
「ダーク」「ライト」「Windowsの既定値」の3つより設定できます。


※ダークを選択し場合

「Windowsの色の設定」を選択することで「個人用設定」が開き、色を変更することでアイコンに反映させることができます。


※「Windowsの色」を変更

※アイコンの色が反映される

背景の透過度(%)
バーをスライドさせることによって透過度を変更することができます。Shortcut Guideを表示させた際のオーバーレイの(かぶさる際の)透過度が変わります。※デフォルトは90%

※透過度0%の場合

※透過度100%の場合

アプリの除外
指定したアプリを使用中、「Shortcut Guide」を無効にすることができる設定です。
ゲームをしている時や動画編集を行っている際に、誤ってShortcut Guideが表示されることを防ぐことができます。
※「chrome.exe」を記載することでChromeを使用中にShortcut Guideが表示するの防ぐことができます。
※複数ある場合は1行ずつ記述します。

まとめ
Shortcut GuideはWindowsの操作効率を高めたい人にとって頼れる機能です!
ショートカットキーを可視化することで覚える負担を減らし、作業のスピードを自然に向上させてくれます。
さらに「アプリの除外」設定を活用すれば、娯楽や作業を邪魔することも防いでくれます。Microsoft PowerToysを導入したら、まず試してほしい機能のひとつです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
