プレゼンやオンライン会議で、「ここを強調したい」と思ったことはありませんか?
そんなときに便利なのが、Microsoft PowerToysの機能の一部として無料で提供されているツール「ZoomIt」です。
「ZoomIt」は、画面の一部を瞬時に拡大したり、注釈(描画)を書き込むことができるでるユーティリティ(機能)です。特に資料を使ったプレゼンテーションや説明会、Web会議中の画面共有時など、視覚的に情報を強調したい場面で活躍します!
今回は、この「ZoomIt」の機能一覧や便利な活用方法3選をご紹介します。
Microsoft PowerToysをインストール
「ZoomIt」を使用するには「Microsoft PowerToys」をインストールし機能を「オン」にしておく必要があります。

下記の記事でMicrosoft Storeより「Microsoft PowerToys」をインストール方法を詳しく解説していますので未インストール場合はぜひ、ご覧ください。
機能一覧とショートカットキー
各機能の説明とショートカットキーを一覧でご紹介します。
機能 | ショートカットキー |
---|---|
ズームモード | Ctrl + 1 |
拡大 | マウスを上にスクロールまたは上矢印 |
縮小 | マウスを下にスクロールまたは下矢印 |
描画を開始する(ズームモードの場合) | 左クリック |
描画を停止する(ズームモードの場合) | 右クリック |
ズームモードにせず、描画モードを開始する | Ctrl + 2 |
描画モード中、線とカーソルのサイズを変更する | Ctrl + マウスを上下にスクロールまたは矢印キー |
カーソルの中央揃え(描画モード) | スペース バー |
ホワイトボード(描画モード) | W |
黒板(描画モード) | K |
テキストを入力する (左揃え) | T |
テキストを入力する (右揃え) | Shift + T |
フォント サイズの増減 (入力モード) | Ctrl + マウスを上下にスクロールまたは矢印キー |
赤色のペン | R |
赤色の蛍光ペン | Shift + R |
緑色のペン | G |
緑色の蛍光ペン | Shift + G |
青色のペン | B |
青色の蛍光ペン | Shift + B |
黄色のペン | Y |
黄色の蛍光ペン | Shift + Y |
オレンジ色のペン | O |
オレンジ色の蛍光ペン | Shift + O |
ピンク色のペン | P |
ピンク色の蛍光ペン | Shift + P |
ぼかしペン | x |
直線を描画する | Shiftキーを押したままにする |
四角形を描画する | Ctrlキーを押したままにする |
楕円を描画する | Tabキーを押したままにする |
矢印を描画する | Ctrl + Shiftキーを押したままにする |
最後の描画を消去する | Ctrl + Z |
すべての描画を消去する | E |
スクリーンショットをクリップボードにコピーする | Ctrl + C |
スクリーンショットをPNGとして保存する | Ctrl + S |
スクリーンショットをトリミングしてクリップボードにコピー | Ctrl + Shift + C |
トリミングされたスクリーンショットをファイルに保存する | Ctrl + Shift ・+ S |
画面の領域をクリップボードにコピーする | Ctrl + 6 |
画面の領域をファイルに保存する | Ctrl + Shift + 6 |
画面を動画(MP4)として記録の開始/停止 | Ctrl + 5 |
トリミングした画面の範囲を動画(MP4として)として記録の開始/停止 | Ctrl + Shift + 5 |
マウスカーソルが置かれているウィンドウのみを画面録画をMP4として保存する | Ctrl + Alt + 5 |
カウントダウンタイマーを表示する | Ctrl + 3 |
時間を増減する | Ctrl + マウスを上下にスクロールまたは矢印キー |
タイマーを最小化する(一時停止しない) | Alt + Tab |
最小化時にタイマーを表示する | ZoomItアイコンを左クリックする |
LiveZoomモード | Ctrl + 4 |
LiveDrawモード | Ctrl + Shift + 4 |
DemoTypeの開始 | Ctrl + 7 |
前のスニペットに戻る(DemoType) | Ctrl + Shift + 7 |
次のスニペットに進む(DemoTypeユーザー駆動モード) | スペースバー |
終了 | Escキーまたは右クリック |
機能 | ショートカットキー |
おすすめの活用方法3選!
上記の一覧の通り、「ZoomIt」には50以上のショートカットキーが割り当てられています。その中でもおすすめの活用方法を3つご紹介します!
ズームモードにせず、描画モードを開始する:Ctrl + 2
「Ctrl + 2」でズームモードにしなし状態で、左クリック(ドラッグ)にて描画を行うことが出来ます。

「ZoomIt」の名前の通り「Ctrl + 1」でズームモードからの描画がメインの機能になるかと思いますが、実際の会議では、画面に表示する資料(パワポ、PDF、Excel、ワードなど)は初めから見やすいように大きい文字サイズで作成していたり、「Ctrl + マウスのホイール」でアプリ毎に拡大することが多いかと思います。
そこで、画面自体のズームは行わず描画を行うことができる「Ctrl + 2」が便利となります!
また、描画中、以下のキーを押下することで各機能が行えます。
- 描画モード中、線とカーソルのサイズを変更する:Ctrl + マウスを上下にスクロールまたは矢印キー
- 線とカーソルの色の変更:R(赤)、G(緑)、B(青)、Y(黄)、O(オレンジ)、P(ピンク)
- 直線を描画する:Shiftキーを押したままドラッグ
- 四角形を描画する:Ctrlキーを押したままドラッグ
- 矢印を描画する:Ctrl + Shiftキーを押したままドラッグ
- 描画後の画面を保存:Ctrl + S
- 描画モードを終了せず、すべての描画を消去する:E
- 描画モードを停止(終了):Escキーまたは右クリック

画面を動画(MP4)として記録の開始/停止:Ctrl + 5
「Ctrl + 5」を押下すると画面の録画が開始されます。
※複数画面(ディスプレイ)を接続している場合、操作を行っている画面(最後に操作した画面)の全画面の録画が開始されます。
再度「Ctrl + 5」を押下すると動画(MP4)として保存することができます。
プレゼン資料(デモや講義)やマニュアルに掲載する際に便利な機能です!

「Ctrl + 5」で録画を開始した際、画面にはなにも表示は出ませんが、タスクトレイのアイコンを左クリックし、チェックマークが付いているか確認することで「レコード中(録画中)」か確認することができます。

カウントダウンタイマー:Ctrl + 3
「Ctrl + 3」を押下することで全画面でカウントダウンタイマーを表示することが出来ます。
会議の合間の休憩に、表示させる際に便利です。

カウントダウンタイマー中、以下の操作を行うことで各機能が行えます。
- 時間を増減する:Ctrl + マウスを上下にスクロールまたは矢印キー
- タイマーを最小化する(一時停止しない):Alt + Tab
- 終了:Escキーまたは右クリック
- 最小化時にタイマーを表示する:タスクトレイよりZoomIt アイコンを左クリックする
まとめ
「ZoomIt」は、ただ画面を拡大するだけのツールではなく、ズームせずに直接描画できる機能を使えば、画面全体を見せながら注釈を加えることができ、視聴者にとっても分かりやすい説明が可能です!
さらに、プレゼン中の休憩や準備時間に便利なカウントダウンタイマー機能も備えており、時間管理にも役立ちます。
また、操作内容をMP4形式で動画として録画できる機能もあり、プレゼン資料(デモや講義)の記録・共有、マニュアルに掲載する際にも最適です。
起動も速くプレゼン・教育・リモートワークなど、さまざまな場面で活躍する「ZoomIt」をぜひ一度使って、その便利さを体感してみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
